海洋2号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 03:18 UTC 版)
海洋2号(HY-2, 海洋動力環境衛星)は海面の風向、波と海洋の流れを全面的に観測できる次世代機で、2007年の会議で海洋2号が研究開発の段階に入ったことが明らかにされた。海洋環境のモニタリングと調査を主な任務とし、海洋災害の予報・警報ほか、海洋科学研究、海洋環境予報、世界的な気候変動研究に利用される予定。中国航天科技集団公司所属の中国空間技術研究院が開発し、国家海洋局が運用を行う。 海洋2号Aは重量1.5トン、設計寿命は3年である。観測機器としてMWI(マイクロ波マルチチャンネル放射計)、ALT(二周波レーダー高度計)、KU-RFSCAT(Kuバンドレーダー散乱計)の3種を搭載している。2011年8月15日、太原衛星発射センターから長征4号によって打ち上げられ、回帰日数14日の太陽同期軌道に投入された。また海洋2号Aは中国初の衛星レーザー通信装置を搭載しており、これを用いたデータ送信に2011年11月成功した。
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