海外の和製ミイラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 02:24 UTC 版)
いわゆる「フィジーの人魚」という人魚のミイラが有名である。これは、そもそも日本人が作成した偽造標本とされる。某船長が多額で買い取り、ロンドンで展示会を開催するも不発に終わる。1842年に標本はアメリカに渡り、興行師P・T・バーナムの見世物となって名声を博した。この標本はおそらく焼失してしまっており、鑑定不能である。 現存するピーボディ博物館蔵の「フィジーの人魚」は、形態も異なる別の物品であるが、同博物館によればこの物品の頭と体幹部分はパピエ=マシェ(張り子)製だという。 大英博物館蔵の人魚のミイラ(「マーマン」、あるいは「マーメイド」)はサルの上半身と魚類の尾を継ぎ合わせたものと鑑定されているが、これもコノート公爵アーサーが、日本の有末清二郎(ありすえ・せいじろう)という人物から入手している。 岡山県浅口市鴨方町の円珠院に伝わる「人魚ミイラ」については倉敷芸術科学大学の調査により、上半身は霊長類、下半身は魚類の特徴を持つことが判明した
※この「海外の和製ミイラ」の解説は、「人魚」の解説の一部です。
「海外の和製ミイラ」を含む「人魚」の記事については、「人魚」の概要を参照ください。
- 海外の和製ミイラのページへのリンク