浮島の植物群落
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 09:28 UTC 版)
浮島の森で注目すべきは島の植物群落である。樹木の種類こそスギ、ヤマモモ、イヌウメモドキ、オンツツジ、ヤブニッケイ、コバンモチ、タイミンタチバナなど当地の平均的なものと変わらないものの、高緯度高層湿原に生育するオオミズゴケや、本来はより寒冷な土地にしか生育しないヤマドリゼンマイやミズゴケと、暖地の植物であるテツホシダが同時に見られ、1999年から2000年にかけての調査では64科・125種類の植物が確認された。このように、寒地暖地両方の植物が混在するだけでなく、温暖な南国のそれも都市の真っ只中にある低湿地に高原性の植物まで見られるという、植物学的に極めて珍しい混成群落をなしているばかりか、島の上に天然スギを優占種とする森林が構成されている。こうした特徴のために、天然記念物に指定された。
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