流星と火球
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/28 03:06 UTC 版)
流星現象を引き起こす物質(流星物質)は、彗星あるいは小惑星が太陽に近づいたときに放出したものである。彗星は太陽に近づくたびに無数の塵(ちり)(小天体)を放出している。これらの塵も彗星とほぼ同じ軌道で太陽の周りを公転している。地球の軌道がそれと交差する場所で、浮遊している流星物質(ダストトレイル)のゾーンと地球の大気のゾーンが重なってきたとき、塵で大気が高温になりプラズマになり再結合することで発光して、流星ないし流星群の現象が生じる。 流星は小さく、大気圏内で燃え尽きる。隕石の形で地上に落ちるのではなく、小さな塵(宇宙塵)に散らばって地上に降り注ぐ。 火球は流星の中でも惑星より明るいもの(定義者により異なる)をいう。火球は小惑星軌道から来た物質が主である。火球を生じたあと、まれに燃え尽きないで地上にまで落下する天体があり、これを隕石という。火球は非常に明るいので、夜間だけではなく昼間でも観察、撮影される場合がある。
※この「流星と火球」の解説は、「流星」の解説の一部です。
「流星と火球」を含む「流星」の記事については、「流星」の概要を参照ください。
- 流星と火球のページへのリンク