泳ぎ方と食性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 01:09 UTC 版)
尾は長く強いものであり、わずかながら扁平している。この特徴はカワウソ類と同様で、泳ぎへの適応である。おそらく、彼らの泳ぎは全体的な外観で言えばカワウソのようであったと想像される。しかし、カワウソほどの機敏さは無かったであろう。また、背中を上下にうねらせて泳いだであろうことは脊柱の解剖学的分析結果から明らかであり、現生のクジラを髣髴(ほうふつ)とさせるものでもあったはずである。後肢の水かきが推進力の源であることだけが大きな違いである。彼らは、追跡型の捕食者には見えない。ワニのように待ち伏せ型であったと考えるのが自然であろう。その体躯から、大物狙いであったことは想像にかたくない。浅瀬に潜み、油断して近づく獲物を待ち受けていたことが考えられる。
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