法学者の統治
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/06 22:07 UTC 版)
「アリー・スィースターニー」の記事における「法学者の統治」の解説
スィースターニーは、大アーヤトゥッラー・アブルカースィム・フーイーを継いで、「法学者の統治」(ウィラーヤトゥル・ファキーフ)論の受け入れを限定的なものにとどめる立場である。自身のウェブサイトでは次のように言う。 問 「法学者の統治」に関して大アーヤトゥッラー・スィースターニー師はどのようにお考えか。 答 全ての法学者(ファキーフ)は非訴訟事項におけるウィラーヤ権(保護監督権)を持つ。これを法学用語では「ウムールル・ヒスビーヤ」と呼ぶ。しかし「ウムールル・ヒスビーヤ」が社会秩序に関連する全般的事項に適用されるかについては、法学者の保護監督権(=統治権)とその執行は、その時々の特定の状況に依存するものである。ムウミニーン(信徒)の多数のあいだで、ある法学者の見解がどの程度受容されているかもその指標の一つである。 スィースターニーはイラクのシーア派ウラマーが政治の枠外に身をおくことを支持しており、大アーヤトゥッラー・ムハンマド・タキー・ムダッリスィーらのイラク在住高位ウラマーとともに、比較的穏健なイスラーム解釈を支持している。
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