決定理論による分析
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/12 20:23 UTC 版)
「パスカルの賭け」の記事における「決定理論による分析」の解説
パスカルの賭けで定義される可能性は、以下のような意思決定マトリックスを使い不確かな状況での選択として考えることができる。なお、パスカルは地獄については何も言っていないし、神が存在してそれを信じない場合に得るものについて何も言っていない。彼の観点からは神を信じることで無限の利益が得られる可能性を導くだけで十分だったためである。パスカルはまた B と ~G の組合せを単に -N としているが、これについても異論は多い。なお、Gの確率は正で有限と仮定する必要がある。 神は存在する (G)神は存在しない (~G)神の存在を信じる (B)+∞ (天国) −N (none) 神の存在を信じない (~B)?? 記述なし おそらく N (辺獄/煉獄) または −∞ (地獄) +N (none) これらの値から見ると、神の存在を信じて生きるという選択肢 (B) は神を存在を信じずに生きるという選択肢 (~B) より優位である。言い換えれば神が存在するかどうかに関わらず、Bを選択したときの期待値は ~B を選択したときのそれと同じかより大きい。 実際、決定理論によれば、上記のマトリックスで考慮に値するのは +∞ だけである。次のようなタイプのマトリックス(f1, f2, and f3 はいずれも正の有限な数か負の数)では、(B) だけが合理的決定である。 神は存在する (G)神は存在しない (~G)神の存在を信じる (B)+∞ f1 神の存在を信じない (~B)f2 f3
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