江郎山
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/09 16:17 UTC 版)
江郎山 (Jianglangshan, 1335-009) は浙江省江山市にある山で、世界遺産としての登録面積は610 ha である。2002年に江郎山風景名勝区に設定された。 白亜紀の堆積岩が隆起したもので、大規模な断層も見られる。石壁、石柱、洞穴など様々な丹霞地形が見られるものの、形成された時期が古く侵食の度合いも他より進んでいるため、一部の例外を除けば標高の低い景観が続く。その例外に当たるのが、郎峰、亜峰、霊峰と呼ばれる3つの巨石で、周囲から飛びぬけて聳え立つそれらの標高は約500 m である。それらの巨石は、江という一族の3人兄弟が巨石に変じたものという伝説があり、江郎山という山の名前はその伝説に基づくという。 江郎山には維管束植物1880種が生育し、うち51種がIUCNレッドリストに記載されている。動物相については、陸生の脊椎動物が195種生息しているが、142種はIUCNレッドリストに記載されている。 その印象的な景観が文化にもたらした影響も大きい。特に唐代以降にそれが顕著となり、唐の宰相たちや白居易らが江郎山を称える漢詩を残している。そうした例は、宋、明など後の時代にも指摘することが出来る。山頂までは3,500段の階段が続く。
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