死の発生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/13 06:58 UTC 版)
神話の類型のひとつに、不死や非常な長寿であった神的存在・状態からの零落として、死や短命の起源譚が語られるものがある。バナナ型神話や日本神話ではコノハナサクヤビメとイワナガヒメの花嫁選択のエピソードが知られる。 不老不死の薬を求める旅に出たが結局手に入れ損ねた、または失われたとして何故人間に死が訪れるようになったかを語る『ギルガメシュ叙事詩』などのパターンもある。このタイプの神話には人間のかわりにヘビが不死性を得るなど、ヘビが重要な役割を果たす共通点がある。旧約聖書「創世記」では、アダムとイヴが神の禁止に背いたため結果的に生命の樹の実を得られなかったというエピソードが該当するであろう。神は2人が生命の実も食して自分たちのように永遠の生を得ることを危惧したため、エデンの園から追放したことになっている。 また、上記の失楽園の話やギリシャ神話のプロメテウス神話など、男が女を受け入れたことが原因となって死や老化を獲得したという類型も見られる。
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