樹脂原料としての利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/08 00:38 UTC 版)
「ビスフェノールA」の記事における「樹脂原料としての利用」の解説
現在ではポリカーボネート製のプラスチックを製造する際のモノマーや、エポキシ樹脂の原料として利用されている。抗酸化剤、あるいは重合禁止剤としてポリ塩化ビニルの可塑剤に添加される。 ポリカーボネートの用途はサングラスやCDから水・食品の容器まで多くの日用品にわたり、壊れにくいため哺乳瓶にも使われている。歯科治療用の歯の詰め物や、缶詰の内側を被覆するエポキシ樹脂の中にも含まれている。 他に、レシートなど感熱紙の顕色剤(ロイコ色素[無色の色素前駆体]と反応して発色させる物質)としても用いられた。 後述する健康への影響を懸念して、これを使っていないことを示す「BPAフリー」と書かれた製品も流通しているが、代わりによく似た物質であるビスフェノールS(英語版) (BPS)が使われていることもあり、「BPSフリー」も併記された製品がある。
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