樹脂蒸散剤の使用限定の経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/27 15:58 UTC 版)
「ジクロルボス」の記事における「樹脂蒸散剤の使用限定の経緯」の解説
ジクロルボスの樹脂蒸散剤は、従来から家庭や店舗等で使用されていたが、ヨーロッパにおいて使用規制が進んだのに伴い、東京都生活文化局が、使用時の室内空気中濃度を測定したところ、一日摂取許容量(ADI)が超過したとして、2004年(平成16年)に日本国政府へ再評価の提案を行った。 厚生労働省は、ADIを基準として安全性を論ずることは「必ずしも適当でない」としながらも、吊り下げタイプの製剤は、高い室内濃度で毎日24時間曝露した場合、安全域を上回るおそれが考えられるとして、居室(客室、事務室、教室、病室を含む)内や飲食する場所(食堂など)、飲食物が露出している場所(調理場、食品倉庫、食品加工場など)では使用せず、人が長時間留まらない場所に使用を限定するよう用法を変更し、指導した。
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