樹を見る
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/06 15:25 UTC 版)
初出:2011年4月 別冊宝島1749『このミステリーがすごい!』大賞作家書き下ろし オール・ミステリー 米崎東警察署署長である南場は、管内で起きている連続放火事件の犯人をいまだ検挙できていないことを警察署長会議の場で責められ、追い詰められていた。ようやく疑わしい新井を別件ながら逮捕できたため、後はガサ入れをして証拠をつかめばよかったのだが、同期で現在は県警本部刑事部長である佐野をはじめとした周りから横槍が入る可能性があった。そこで筒井に相談したところ、米崎地検に任官して間もない佐方貞人が事件を担当することになる。そして思いのほか新井は17件の放火をあっさり認めたのだが、唯一死者が出た13件目の放火だけは頑なに否認する。そしてそのうち13件目についても認めるだろうという大方の予想に反し、佐方は他に犯人がいると睨む。 南場 輝久(なんば てるひさ) 52歳。3年前から米崎東警察署署長で警視正。 佐野 茂(さの しげる) 警察学校時代、南場の同期だった男。痩せた体躯とカマキリを思わせる容貌。県警本部刑事部長で警視正。口が達者で世渡り上手。学生時代から、南場へのライバル意識が強い。 新井 友則(あらい とものり) 一眼レフのカメラを持っていくつかの火災現場にいたことや不審な行動から、警察に目をつけられ別件逮捕される。高校2年生の時、放火の罪で家裁審判を受けたことがある。
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