横歩取り△4一玉戦法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 05:05 UTC 版)
第16手目に後手が4一玉とする形。飯島栄治が著書「横歩取りハメ手裏定跡」で紹介しているが、昔からある手段。平成元年度に行われた森内俊之対田丸昇戦のNHK杯戦で後手の田丸が採用し勝利したことで知られる。 この手に対して先手は▲2四飛、▲8七歩、▲3六飛の3つの手が考えられている。森内対田丸戦は先手▲2四飛とし、以下△3八歩▲同銀△8八角成▲同銀△3三角▲2一飛成△8八角成▲8七歩△7六飛と進んでいる。▲2四飛に対して△2三歩と打つ手も1940年の塚田正夫対木村義雄戦(第1期昭和番附編成将棋)で指されている。 ▲3六飛は1931年の金易二郎対木村義雄戦(第1期昭和番附編成将棋)で指され、「イメージと読みの将棋観」では渡辺明が推奨している手で、△7六飛を防ぎつつ飛車を安定させる意味があり、自身の実戦でも採用して▲3六飛以下は△8四飛に▲3八金とし、△5一金▲5八玉△6二銀▲8七歩△8八角成▲同銀△2二銀▲2六飛以下、勝利しているが、飯島の著書では△8八角成に代えて△2四飛と回る手があり、以下▲2七歩は△8四飛で後手が得をし、▲2八銀であると△2七歩▲同銀に角交換から△5四角があるとしている。
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