横歩取り△3三桂戦法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 05:05 UTC 版)
第16手目に後手が3三桂とする形。かつては脇謙二・佐藤康光などが多用した戦法。加藤一二三も自身が解説者のときに指され、解説してみると案外と有力な戦法であったため一時期よく使っていた。とりわけ佐藤は1999年に名人戦の第1戦(谷川浩司 - 佐藤康光)でこの戦法を使用し、勝利を収めている。しかしながら、現在はほとんどプロの間で採用されていない。 △3三桂に対して先手には▲3六飛・▲2四飛・▲5八玉などの選択肢がある。▲3六飛と引くと比較的穏やかな展開となる。一見良さそうな▲2四飛は、△4五桂から先手にとって思わしくない筋に入る。現在は▲5八玉が有力な対策とされている。横歩取りの序盤は後手に指し手の選択権があるため、先手側の有力な対策がある△3三桂戦法を好んで採用する理由はなく、△8五飛戦法が出現した後はさらに採用率は下がった。 (詳細は横歩取り△3三桂戦法を参照)
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