標的暗視装置_Zielgerät_1229とは? わかりやすく解説

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標的暗視装置 Zielgerät 1229

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/29 02:41 UTC 版)

Zielgerät ZG 1229 ヴァンピール
Zielgerät ZG 1229 ヴァンピール の使用法を演じる英兵

 

画像外部リンク
・希少な4枚の写真と戦車・戦闘車両に搭載された暗視装置の写真

標的暗視装置ツィールゲラート 1229(ひょうてきあんしそうちツィールゲラート 1229、ZG 1229 Vampir (ZG 1229))はコードネーム ヴァンピール(Vampir)として知られている、主に夜間使用を目的として、第二次世界大戦中にドイツ国防軍Sturmgewehr 44 アサルトライフル用に開発した赤外線発光式標的暗視装置である。

C.G. Haenel社で設計され、少数が東部戦線(独ソ戦)に投入された[1]。この装置は重く、装置自体と背負子に納める電池をあわせて15kgであった[1]。これを携行する兵士はナハトイェーガー(夜間猟兵)と呼ばれた。

設計

ZG 1229 Vampirの重量は2.25キログラムで、兵器設計会社であるズール市のC.G. Haenel 社でStG44突撃銃に取り付けられた。照準器と赤外線スポットライトのほか、13.5キログラムの赤外線発光照射ランプ用木製ケース入り電池と、ガスマスク容器の中に装着された画像変換用の2個目の電池があった。これをすべて背負子のTragegestell 39に縛り付けていた。赤外線照射装置は、従来のタングステン光源に赤外線のみを透過するフィルターを通す設計であった。センサーは熱赤外ではなく近赤外光で作動するため、体温に影響されなかった。

実戦での使用

装置は1945年2月に初めて実戦で使用された。 しかし、小火器用赤外線標的暗視装置の導入は1944年初頭から始まっていた。戦争末期には310台がドイツ国防軍に納入された。独ソ戦の退役軍人の報告によると、狙撃兵は夜間、ライフル銃に取り付けた「独特の光らない懐中電灯と巨大な光学照準器の組み合わせ」を使って射撃を行っていた。同様の赤外線装置が MG34MG42機関銃の両方に取り付けられた[2]

脚注

  1. ^ a b McNab, Chris (2013). German Automatic Rifles 1941-45: Gew 41, Gew 43, FG 42 and StG 44. Ramiro Bujeiro, Alan Gilliland. Oxford: Osprey. pp. 63. ISBN 978-1-78096-385-3. OCLC 819521007. https://www.worldcat.org/oclc/819521007 
  2. ^ McCollum (2013年11月23日). “Vintage Saturday: Night Vision”. Forgotten Weapons. 2023年1月30日閲覧。

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