槍類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/16 00:50 UTC 版)
ハスタ(Hasta) 詳細は「en:Hasta (spear)」を参照 長槍。ラテン語で槍全般を指す言葉であり、転じて王政期のファランクス戦術で用いられていた槍衾用の長槍を指す。 共和政に入って軍制改革が行われ、軍列制度などが導入される中で槍については投槍(ピルム)による遠距離攻撃が一般的になった。故にローマにおける白兵用の長槍の立場は縮小するが、依然としてトリアリィ(古参隊)などは投槍でない長槍としての「ハスタ」を使い続けた。 ピルム(pilum) 詳細は「ピルム」を参照 投槍。投擲用に設計された槍で、ハスタに代わってローマ軍における槍の代表例となった。 中程度の長さの棒の先端に太い槍先が取り付けられており、重さは2kgから4kg程度であった。相手を直接殺傷する事が目的ではなく、相手の盾を破壊して使用を困難にする事に力点が置かれている。同様の理由から先端部分は曲がり易い様に設計されており、盾に突き刺されば抜けず、地面に刺されば再利用できない様に工夫が凝らされていた。ただし白兵戦に使用できない訳ではなく、しばしば投げずに用いる事もあった。 ウェルトゥム(Verutum) 詳細は「en:Verutum」を参照 投槍。ピルムより更に短く作られており、純粋に投擲のみを目的にしている。
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