楷書の成立
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/26 08:02 UTC 版)
楷書の成立について、西川寧が『六朝の書道』(1931年)の中で『持世経跋』(449年)が最も初期の遺品であるとしている。また、伏見冲敬はこの『持世経跋』より30数年古い『佛説無量寿経』(415年)を示している。しかし、王羲之の書とされる『楽毅論』・『黄庭経』などの楷書作品は4世紀半ばに書かれたとされるため、真跡がなく信憑性に乏しいが楷書の成立は王羲之前後まで溯ると思われる。5世紀末頃になって、「北魏体」・「六朝体」などと称される多くの楷書の刻石が見られるようになり、その後、時代を経て洗練され初唐の楷書に至る。
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