桟敷窓
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/13 03:42 UTC 版)
「近江日野商人ふるさと館「旧山中正吉邸」」の記事における「桟敷窓」の解説
日野町本町通りの町屋の板塀には、馬見岡綿向神社の例祭・日野祭を家の中から見物することのみを目的に考案された桟敷窓という開口部が設けられている。桟敷窓のある家は、馬見岡綿向神社から御旅所の雲雀野まで約4キロメートルの巡行路に、2002年時点で北側16軒、南側18軒の計34軒連なり、同様の開口部がある町屋は全国的に見て珍しく、日野にしかないともいわれている。 旧山中正吉邸の板塀にも桟敷窓が設けられている。毎年5月3日に行われる日野祭の際には、塀の内側に桟敷が設営され、緋毛氈で飾られ、人々は家の中からこの桟敷窓を通して、通りを巡行する曳山など祭り様子を見物する席として利用される。 2008年(平成20年)3月に日野町の春の観光イベントとして「日野・ひなまつり紀行」が初開催されて以後、毎年2月から3月には町内150か所以上で様々な年代の雛人形やひな壇が飾られる。旧山中正吉邸にもひな飾りが展示され、この桟敷窓を通して通りから屋内窓辺に飾られた雛人形を観賞するための窓として活用されている。
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