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栗田元次

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/18 12:36 UTC 版)

栗田 元次
人物情報
生誕 (1890-11-03) 1890年11月3日
日本愛知県愛知郡田代村(現・名古屋市千種区
死没 (1955-12-01) 1955年12月1日(65歳没)
日本
国籍 日本
学問
時代 大正昭和
研究分野 歴史学日本近世史
研究機関 広島文理科大学
名古屋大学
主要な作品 #著書
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栗田 元次(くりた もとつぐ、1890年明治23年〉11月3日 - 1955年昭和30年〉12月1日)は、日本国史学者。名古屋大学名誉教授。旧制第八高等学校校長。専門は日本近世史

経歴

愛知県愛知郡田代村(現・名古屋市千種区)出身[1]。旧制明倫中(現・愛知県立明和高等学校)、旧制八高を経て、1914年東京帝国大学文学部国史学科卒[1]

東京帝大史料編纂官補となり、「大日本史料」の編纂に従事[1]八高教授、広島高等師範学校教授、1929年広島文理科大学教授、1946年に第八高等学校校長、1949年名古屋大学教授。1953年中日文化賞を受賞[2]

1955年、在官のまま病死。法名は顕学院釈元晃[2]桃巌寺に葬られた[2]

業績

専門は近世史であるが、広範な視野をもって日本史の綜合的な把握を企図し、多くの著書を残した[2]。また古典籍・古地図の収集に努め、蔵書家としても知られる[2]

著書

  • 『膠州湾 独逸の東洋経営』アカギ叢書 1914
  • 『綜合日本史概説』中文館書店 1926-28
  • 『解説日本文化史』明治図書 1930
  • 『国史教育原論』同文書院 1930
  • 『国民総合日本史』中文館書店 1932
  • 『日本古版地図集成』編 博多成象堂 1932
  • 『新制綜合日本史 初級用』中文館書店 1933
  • 『綜合日本史插画解説』編 中文館書店 1934
  • 『青年学校国民日本史 本科 巻5』中文館書店 1935
  • 『綜合国史研究』同文書院 1935‐36
  • 『女子綜合日本史 上級用』中文館書店 1936
  • 『史的研究日本の特性』賢文館 1937
  • 『新体綜合国史插画地図解説』中文館書店 1938
  • 『栗田文庫善本書目』編 中文館書店 1940
  • 『新体綜合国史参考欄解説』編 中文館書店 1940
  • 『奈良時代の特性』日本放送出版協会 ラヂオ新書 1940
  • 新井白石の文治政治』石崎書店 1952
  • 『江戸時代史』龍居松之助共著 近藤出版社 1976
  • 書誌学の発達』青裳堂書店 日本書誌学大系 1979
  • 『総合国史文献解題』日本図書センター 1982

脚注

  1. ^ a b c 20世紀日本人名辞典『栗田元次』 - コトバンク
  2. ^ a b c d e 国史大辞典(第4巻)『栗田元次』

参考文献

  • 小島鉦作「栗田元次氏畧伝・附著作目録」『歴史地理』第86巻第3号、吉川弘文館、1956年5月、52-57頁。 
  • 魚澄惣五郎「故栗田元次君の思い出」『歴史地理』第86巻第3号、吉川弘文館、1956年5月、57-58頁。 
  • 坂本太郎「栗田先生のこと」『歴史地理』第86巻第3号、吉川弘文館、1956年5月、58-62頁。 



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