初刊年について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/17 07:47 UTC 版)
初刊年については慶長9年(1604年)、慶長16年(1611年)、元和8年(1622年)の三説がある。慶長9年説は栗田元次が唱えたもので、同書の自序に慶長九年に夢のお告げがあって『信長記』を著すこととしたという記述によるものと見られている。慶長16年説は林羅山が同書によせた序によるものであるが、偽造の可能性も指摘されている。現在では川瀬一馬が唱えた元和8年説が主流となっているが、柳沢昌紀は慶長17年に甫庵が『信長記』を白山神社関係に奉納したという記録などから慶長16年頃ではないかとしている。長谷川泰志は元和8年説を取りつつも、慶長9年頃にはすでに刊行計画があったのではないかとしている。
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