栄ちゃんと呼ばれたい
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昭和39年、大野伴睦を偲ぶ会に出席し「“伴ちゃん”、“伴ちゃん”とみんなから愛された故人にならい、私も“栄ちゃん”と呼ばれたい」と述べた。 昭和43年12月16日参議院予算委員会において、山田勇(横山ノック)との間に以下のやり取りが記録されている(議事録より一部表記を改編)。 山田勇「榮ちゃんと呼んでほしいと総理はかつて申されたことがありますが、現在もそのお気持ちにはお変わりありませんか」 佐藤榮作「どうも場所によりますね。私はやはり大衆性を持ちたい、こういう意味でかようなことは申しましたが、しかし場所だけは選んでください、お願いします」 山田勇「私は、総理が自分のことを榮ちゃんと呼んでほしいと申しておられるのを聞いて、あ、この人はわれわれ国民の中に飛び込んできてくれるほんとうの政治家だと私は思いました。ところがどうやらそれは完全に私は裏切られているようでございます。いま総理は、一般大衆、庶民から縁遠い存在となっているように私は見受けます。政治というものは、弱い者を助け、貧しい者を救うのがひとつの大きな目的だと私は思っております。そういう点について、総理はどういうふうにお考えでしょうか、お答えをお願いします」 佐藤榮作「私の政治モットーは人間尊重にございます。このことはよくたびたび申しておりますから、ただいまご指摘になりましたような点、十分に考えてまいりたいと、かように思います」
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