林照寺_(松本市)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 林照寺_(松本市)の意味・解説 

林照寺 (松本市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/23 19:39 UTC 版)

林照寺
所在地 長野県松本市奈川 字 黒川渡2462
位置 北緯36度5分12秒 東経137度40分42.2秒 / 北緯36.08667度 東経137.678389度 / 36.08667; 137.678389座標: 北緯36度5分12秒 東経137度40分42.2秒 / 北緯36.08667度 東経137.678389度 / 36.08667; 137.678389
山号 大圓山
宗派 臨済宗妙心寺派
本尊 釈迦如来
中興年 寛永4年(1665年)
中興 桂嶽祖昌
札所等 木曾西国三十三観音霊場四番
法人番号 3100005006129
テンプレートを表示

林照寺(りんしょうじ)は 長野県松本市奈川にある臨済宗妙心寺派の寺院。山号は大圓山。木曾西国三十三観音霊場四番。

歴史

奈川の地は、江戸時代尾張藩領で、木曾代官山村甚兵衛家が支配していた村であった。

長野県木曽郡木祖村にある極楽寺の末寺であるが、寺の由緒や仏具、証明書の類、制札等は残っていない。

松本市立奈川小中学校の下に、古寺(ふるんどら)という地名があり、当初は、その場所にあったと考えられる。

『吉蘇志略[1]』には、「中古(火災)ニ遭ヒ 寛永中、興禅寺住持桂嶽和尚中興す」とあり、

寛永4年(1627年)、木曽福島にある興禅寺七世の桂嶽祖昌によって中興されたが、この時を開基・創建とする場合がある。

寛文7年(1667年)、再び火災によって焼失した。

元禄7年(1694年)5月に書かれた『大寶院留書[2]』には、「当時二十七年前に火事で焼け再建のため木にを売った。寺の油掃きをしていて燈の火がついていたのを知らなかった。その後村人一同心を合わせて吾を忘れて再建に励み建立することができた。則ち中興して皆がお参りしてから年数がニ六年たった」とある。

正徳4年(1714年)1月、霊峰祖泉が、庫裡を現在地に建て、観音堂を建立している。

過去帳は、享保13年(1728年)以後から残されている。

安永9年(1780年)、前立本尊として村上重兵衛作の聖観世音菩薩像が安置された。

寛政2年(1790年)、無外全規寺子屋を開いた。

その後、明治6年(1873年)に小学校が開校するまで、毎年80~90人の村民を教育した。

文政2年(1819年)6月、七世の東山宗悟の代に再中興され[3]本堂が再建されて、その他の堂宇も整備された。

文政6年(1823年)、法地[4]となった。

文政7年(1824年)春、方丈が再建されて棟上が行われた。

安政2年(1856年)、山門が建立され伽藍の建設が完了した。

明治14年(1881年)には、奈川村の第一回目の村議会議場として使用された。

太平洋戦争後には、8年間保育園を運営して幼児教育に尽くした。

境内

観音堂

正徳4年(1714年)、庫裡と共に建立された。木曾西国三十三観音霊場の四番であり、本尊は十一面千手観世音菩薩像である。

庭園

約50平方メートルあり、サワラコブシシダレザクラ7本、サクラ等の古木が数多く残されている。(松本市特別名勝 指定年月日 平成20年12月22日)

関連リンク

参考文献

  • 『奈川村誌 歴史編』 第六章 江戸時代の奈川村 第八節 奈川村の寺社 三 大圓山林照寺 p254~p257 奈川村誌編纂委員会 平成6年

脚注

  1. ^ 宝暦7年(1757年)発行
  2. ^ 1687~1754年までの記録
  3. ^ 本堂上の棟札による
  4. ^ 制安居を申請により修行することのできる寺院



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  林照寺_(松本市)のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「林照寺_(松本市)」の関連用語

1
14% |||||

林照寺_(松本市)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



林照寺_(松本市)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの林照寺 (松本市) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS