杉沢村伝説との関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 16:55 UTC 版)
「青森県新和村一家7人殺害事件」の記事における「杉沢村伝説との関連」の解説
青森県には、「(2007年時点から遡って)50年ほど前、精神に異常を来たした1人の青年が村人全員を惨殺し、廃村に追い込まれた『杉沢村』という村がある」という都市伝説(杉沢村伝説)があるが、本事件および、事件の舞台となった小友地区は、それぞれ「杉沢村伝説」の由来とされている。 石川清 (2015) は、「杉沢村伝説」成立の背景について、先述のように同じ集落で猟奇的な肉親殺人が相次いで発生したことが「呪われた村」を想起させ、事件の話題がタブーになったこともあって、「呪われた村」の漠然とした記憶だけが都市伝説として語り継がれるようになったという旨を述べている。また、並木伸一郎は自著『最強の都市伝説』 (2007) で、「杉沢村伝説」の内容が本事件や、1938年(昭和13年)に岡山県で30人が殺害された津山事件と類似していることを挙げた上で、本事件はこの地方では稀に見る大量殺人事件であったことから、人々に津山事件を連想させ、やがてこの2つの事件が人々の意識の中で混同されたことで「青森県で起きた大量殺人事件=杉沢村伝説」の下地になったと考察している。 小友の集落を訪れて本事件の取材を試みた斎藤充功 (2014) は、同集落の近隣に「杉」のつく集落が多かったことが、「杉沢村伝説」につながった旨を述べている。
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