本尊と大師像
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この節には、JIS X 0213:2004 で規定されている文字(「蜾髪」の1文字目)が含まれています(詳細)。 本尊・十一面観音は、子安観音として厄除観音としても信仰されている。以下の習わしがあった。それは、妊婦が寺の庫裡にある杓子(しゃもじ)をひそかに持出し、出産の際に床下へ置くと安産になるという。寺では妊婦が杓子を持ち帰るのを見てみぬふりをし、妊婦は安産の後は新しい杓子を持ってお礼まいりにくるという。また、子宝に恵まれない女性は裏の入口で杓子をもらい、自宅に持ち帰り使用して子授けを祈願するというものである。 現在は、納経所に本人が申し出ると杓子を授けてもらえる。また、腹帯も扱っている。 大師像が元禄時代に当寺に新造されるまで、大師像の参拝は、山を越えた仙龍寺に行っていた。その後も仙龍寺に参拝する者は絶えず、近年まで隆盛は続いたと言われている。なお、現在の大師堂は、中心に弥勒如来(空海が本尊を十一面観音とする以前は弥勒如来が本尊だったとされている)、向かって右側に大師像が祀られている。その弥勒如来坐像と大師像は2014年に初めて開帳された。
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