木簡に書かれた冠位
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/13 02:08 UTC 版)
大花下は15年間しか使われなかったので、この冠位が書かれた文字資料が出土すれば、年代を絞り込む手がかりになる。飛鳥京跡からは、1975年(昭和50年)に「大花下」と書いてある木簡と、表に「白髪部五十戸」、裏に3文字書かれている木簡が見つかった。1文字目は、今では使われない字で、左半分が「師」の左側と同じ、右半分が「皮」。2文字目は「十」、3文字目は「口」であった。五十戸は後の里にあたる地方行政単位である。つまり、白髪部という五十戸から謎の物(鉄製品かと言われる)が十個送られてきたのが、大花下の冠位の使用期間と推定できる。五十戸制の施行を示す最古の資料として重要である。
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