有機アザン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/04 04:07 UTC 版)
「アミン」も参照 有機アザンは、1つ以上の有機官能基を持つアザン由来の化合物である。これらは有機窒素の一分類であるが、あまり区別はされない。アンモニア由来の有機アミンとヒドラジン由来の有機ヒドラジンは、それぞれ有機アザンの一分類である。 アミンやヒドラジンに加え、有機アザンには他に、ヒドラゾン、イミン、ニトリル、ニトロソ等があるが、アゾ化合物等は含まれない。 多くの置換ヒドラジンが知られ、いくつかは天然にも存在する。例としては、 モノメチルヒドラジン:ヒドラジン分子の1つの水素原子がメチル基に置換されている。ヒドラジン分子の対称性のため、どの水素原子が置換されたかは問題とならない。ロケット燃料に使われることがある。 1,1-ジメチルヒドラジン(非対称ジメチルヒドラジン,UDMH)と1,2-ジメチルヒドラジン(対称ジメチルヒドラジン):ヒドラジン分子の2つの水素原子がメチル基に置換されている。UDMHは対称ジメチルヒドラジンよりも簡単に製造でき、極めて一般的なロケット燃料となる。 ギロメトリンとアガリチン:マッシュルームに含まれるヒドラジン誘導体。ジロメトリンはモノメチルヒドラジンに代謝される。 イソニアジド、イプロニアジド、ヒドララジン、フェネルジン:ヒドラジン様構造を含む分子の医薬品。 2,4-ジニトロフェニルヒドラジン:有機化学でケトンとアルデヒドの検出に用いられる。 フェニルヒドラジン:最初に発見されたヒドラジン。
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