有機アンモニウムイオン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 15:23 UTC 版)
「アンモニウム」の記事における「有機アンモニウムイオン」の解説
「アミン」も参照 アンモニウムイオンの水素原子は、アルキル基または他の有機基で置換され、置換アンモニウムイオン(IUPAC名ではアミニウムイオン)を形成することができる。有機基の数に依って、アンモニウムイオンは、第一級から第四級と呼ばれる。第四級アンモニウムイオンを除き、有機アンモニウムイオンは弱酸性である。 アンモニウムイオンを形成する反応の例としては、ジメチルアミン((CH3)2NH)と酸の反応があり、ジメチルアミニウムイオン((CH3)2NH2+)を生じる。 第四級アンモニウムイオンでは、窒素原子に4つの有機基が結合しており、窒素原子に直接結合する水素原子はない。テトラ-n-ブチルアンモニウムブロミドのようなこれらのイオンは、陰イオンの有機溶媒への可溶性を向上させるために、ナトリウムイオンやカリウムイオンと置換されることがある。第一級から第三級アンモニウムイオンも同様の性質を持つが、親油性は弱い。相間移動触媒や界面活性剤としても用いられる。
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