早いと速いの意味の違い

実用日本語表現辞典

早いと速いの意味の違い

「早い」と「速い」は、日本語の中で頻繁に使用される形容詞であり、共に何かが「速く進行する」ことを表す。しかし、その使用状況と意味合いには微妙な違いが存在する。 「早い」は主に時間的な進行速度を表す。例えば、「早起きする」や「早めに行動する」など、時間の経過に対する速さを示す。また、「早い」は季節や成長など、自然のリズムや進行に対しても用いられる。例えば、「桜が早く咲いた」や「子供が早く大人になった」など。 一方、「速い」は物理的な速度を表すことが多い。例えば、「車が速い」や「走るのが速い」など、物体の移動速度や行動の迅速さを示す。また、情報の伝達速度や処理速度など、抽象的な速度に対しても「速い」が用いられる。

（2023年8月22日更新）