旧神のデビュー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 14:19 UTC 版)
本作品では、グレートオールドワンズ<大いなる古のものども/Great Old Ones、Old Ones>を、旧神を表す言葉として使っている。後に旧神=Elder God、旧支配者=Great Old One、古のもの=Old One/Elder Thingとして設定が確立するよりも前段階であり、当1932年の時点ではダーレスどころかラヴクラフトさえ、固有名詞を区別し切っていない。 旧神はオリオン座のベテルギウスやリゲルに住むとされる。原稿を読んだラヴクラフトは、ベテルギウスにグリュ=ヴォという古名をつけることを提案した。 本作品に登場する無名の旧神は、後にTRPG『クトゥルフの呼び声』のサプリメント『The Creature Companion』にて、固有の旧神「オリュクス Orryx」と命名される(日本では書籍も名称も未訳)ほか、『マレウス・モンストロルム』では「下級の旧き神 Elder Gods Lesser」とされる。 東雅夫は「ダーレス神話の形成過程を知るうえで重要な初期作品」「とかく神秘のヴェールに鎖されて実体の明らかではない<旧神>側が具体的に描写されていたり、旧神の攻撃によって邪神が殺害されるなどといった趣向は、他に例を見ない」と解説している。
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