日本エネルギー経済研究所による試算
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 22:31 UTC 版)
「原子力発電」の記事における「日本エネルギー経済研究所による試算」の解説
エネルギー政策分析や需給見通しなどのレポートを数多く発表する日本エネルギー経済研究所の研究者である松尾雄司らは、2011年から2014年にかけて、1970年以降の一般電気事業者の有価証券報告書を分析し、原子力発電のコストは他の発電方法と比較して安価であったとして、1970年 - 2011年平均の日本の発電コスト実績値を以下の通り算出した。原子力については廃炉費用・再処理費用・放射性廃棄物処分費用等を含んでいる。 発電方式発電単価(円/kWh)水力発電(既設発電所の利用を含む) 6.2 水力発電 15.3 火力発電 9.3 原子力発電(政策コスト・事故リスクコストを含まない) 7.0 原子力発電(政策コスト・事故リスクコストを含む) 7.6 - 8.1以上 地熱発電等 9.3 さらに、類似の方法として有価証券報告書を用いた上述の大島堅一による評価例との相違を分析し、大島による発電コストの計算方法は事業報酬の考え方や物価・利子率等の扱いについて問題があると述べている。
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