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方鉄甲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/21 22:14 UTC 版)

方鉄甲
방철갑
生年月日 1936年
所属政党 朝鮮労働党

当選回数 1回
在任期間 1982年2月 - 1986年11月
最高指導者 金日成1948年 - 1994年

平壌市人民委員会委員長
在任期間 2006年6月 - 2007年4月

咸鏡北道人民委員会副委員長
在任期間 2005年5月 - 2006年6月

政務院陸海運部長
在任期間 1982年4月5日 - 1985年

朝鮮人民軍海軍東海地区司令官
在任期間 1973年 - 不明
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方鉄甲
各種表記
チョソングル 방철갑
発音 パン・チョルガプ
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方 鉄甲(パン・チョルガプ、朝鮮語: 방철갑1936年 - )は、朝鮮民主主義人民共和国軍人政治家朝鮮人民軍海軍東海地区司令官、陸海運部長などの要職を歴任したが、1980年代半ばに政治犯収容所である耀徳強制収容所に収容されたが、釈放後に中央に復帰し平壌市人民委員会委員長などを務めた珍しい経歴を持つ人物。朝鮮人民軍における軍事称号(階級)は上将。

経歴

1936年に生まれた[1]。出生地は不明[1]1973年に中将として朝鮮人民軍海軍東海地区司令官に任命された[1]1980年10月には上将に昇進した[1]1982年2月最高人民会議第7期代議員に選出され[1]4月5日に開催された最高人民会議第7期第1回会議で政務院陸海運部長に任命された[1]

上述のように軍や政界の要職を歴任したが、1980年代半ばに政治犯収容所である耀徳強制収容所に収容された[2]。当初は元海軍司令官ということもあり、警備員に配属され警備兵から敬礼を受けるなどしたが[2]、収容所の保衛部政治部長から咎められ[2]、他の収容者と同じように扱われるようになり強制労働を課せられるようになった[2]。また、保衛部員の指示による収容者からのいじめや栄養失調により死の一歩手前となるが[2]、境遇を哀れんだ作業班長や保衛部員の配慮により生存することが出来た[2]。この収容所では、後に脱北朝鮮日報記者などを務めた姜哲煥と同じ班となり[2]、互いの境遇を話し合っている[2]

1990年頃に釈放され、耀徳郡都市経営事業所倉庫長に任命された[2]2005年5月には咸鏡北道人民委員会副委員長に任命され[1]2006年6月には平壌市人民委員会委員長に任命された[1][3][4]2007年2月26日韓徳銖朝鮮総連議長の生誕100周年を記念した中央報告会に参加したが、これが公の場に姿を現すのは最後となった[5]。同年4月5日には大学の不正入試などに関与したことが発覚し、平壌市人民委員長を解任されていたことが判った[6]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h 방철갑 북한지역정보넷
  2. ^ a b c d e f g h i 요덕수용소에서 만난 해군사령관 ‘방철갑 아저씨’ デイリーNK 2006年7月4日
  3. ^ 北朝鮮で要職に旧世代を再起用、改革路線も後退か wowKorea 2006年6月26日
  4. ^ 北, 평양시 인민위원장에 방철갑 기용 デイリーNK 2006年6月26日
  5. ^ 北, 한덕수 생일 100돌 중앙보고회 デイリーNK 2007年2月27日
  6. ^ 北 평양시 인민위원장 경질說 デイリーNK 2007年4月5日
  朝鮮民主主義人民共和国
先代
梁万吉
平壌市人民委員会委員長
2006年 - 2007年
次代
朴官五
先代
陸海運部長
1982年 - 1985年
次代
呉成烈



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