方位図法とは? わかりやすく解説

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方位図法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/11 05:48 UTC 版)

方位図法 (ほういずほう) とは、投影法のうち、ある基準点 (正軸法の場合は) からの方位が正しい図法の総称。

地球表面に球面座標を入れたとき、極からの離角(余緯度)を単調増加関数で変換したものおよび方位角(経度)を、平面極座標の動径距離および方位角として描く投影法である。方位角がそのまま用いられる事に加え、正距でない場合でも極からの距離の遠近関係は保持される。

透視図法

地球に基準点で接する平面(投影面)をおき、一定の光源から出るが投影面に落とす地物のとして定義できる。

心射図法 (gnomonic projection)
地球の中心に光源をおいた場合。
平射図法 (stereographic projection)
基準点の反対側に光源をおいた場合。ステレオ図法ともいう。正角図法でもある。
正射図法 (orthographic projection)
無限遠点に光源を置いた場合。

極を基準点とする場合、経線はすべて極を通る直線として描かれ、緯線は極を中心とする同心円で描かれる。

非透視図法

正軸法の場合、経線はすべて極を通る直線として、緯線は極を中心とする同心円で描かれる点は透視図法と同じだが、何らかの目的で緯線の間隔を調整したもの。

正距方位図法 (azimuthal equidistant projection)
基準点からの方位だけでなく、距離も正しく描かれる。
ランベルト正積方位図法 (Lambert azimuthal equal-area projection)
面積を正しく描く。

擬方位図法

方位図法の作成方法を部分的に応用、または、方位図法における極座標の考えを利用した図法である。

  • エイトフの手法を用いた図法
地球表面を経度方向に「2分の1に圧縮」し、それを方位図法で投影した後、経度方向へ2倍に引き延ばす。擬円筒図法とよく似た外見だが、緯線が直線ではない。
エイトフ図法(Aitoff projection)
正距方位図法を利用
ハンメル図法(Hammer projection)
ランベルト正積方位図法を利用
エケルト・グライフェンドルフ図法(Eckert-Greifendorff projection)
ハンメル図法における圧縮・拡大率を他の値にしたもの
  • 逆方位図法
中心点から見た各点の方位ではなく、各点から見た中心点の方位を利用したり、分かりやすく描く図法。
クレイグ逆方位図法(Craig retroazimuthal projection)
経線が平行直線で、各点から中心点への方位が分かりやすい
ハンメル逆方位図法(Hammer retroazimuthal projection)
正距逆方位図法
リトロー図法(Littrow projection)
正角逆方位図法



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