新紙幣デザインの計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/07 07:21 UTC 版)
「ハリエット・タブマン」の記事における「新紙幣デザインの計画」の解説
2016年4月20日、新紙幣のデザインをめぐる60万人以上を対象とした調査で、タブマンが1位を獲得していた結果を受け、オバマ大統領と米財務長官ジェイコブ・ルーがタブマンを紙幣のデザインに採用する計画を発表した。2020年に行われる予定の新20ドル札で、タブマンを表面にデザインし、それまで採用されていたアンドリュー・ジャクソンを裏面に置く。アメリカドル紙幣にアフリカ系アメリカ人がデザインされるのは初となる。当初は2020年に発行される新10ドル札で女性がデザインされ、新20ドル札は2030年発行予定だった。しかし、「女性に参政権が与えられてから100年の節目となる2020年に20ドル札の変更を」という草の根運動により、10ドル札の変更は見送られ、新20ドル札が繰り上げて発行されることに決まった。 大統領候補ドナルド・トランプはこの決定を「純粋にポリティカル・コレクトネス」と批判的に語った。2017年、トランプ大統領が就任して以降は、タブマンの20ドル札についての情報が米財務省のウェブサイトから消滅した。2019年5月、スティーブン・ムニューシン財務長官は2028年までにはタブマンの新紙幣は実現化されないと発表した。 バイデン大統領就任後の2021年1月25日、「わが国の紙幣が歴史や多様性を反映したものであることは重要で、タブマン氏が新20ドル札の肖像になるのはまさしくそれを反映する」として、20ドル札の肖像をタブマンに変更する手続きを財務省が再開することが発表された。
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