文脈外特定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/06 09:16 UTC 版)
その時の会話において既出でなくとも、日常生活や状況などから指示対象がすぐに特定できる場合、「the」を使用する。これを文脈外特定あるいは外界照応と言う。例えば、「今朝、郵便局に行った」と言いたい際、話し手と聞き手が通常同じ郵便局を利用していたり、その地域に郵便局が1か所しかないなどの理由で特定できるのであれば、I went to the post office this morning. のように定冠詞を用いる。 定冠詞は、自然界で唯一か、それに準じる存在とともにも用いられる。例えば、the sun(太陽)、the moon(月)、the world(世界)、the sky(空)、the universe(宇宙)など。sun や moon が「恒星」「衛星」を指す場合は、文脈内で特定されない限り「the」を伴わない。同様に、SFやファンタジー作品では、universe がパラレルワールドなど、world が惑星などを指すことがあるが、それらの場合は指示対象が複数あることになるため、文脈内で特定されない限り「the」を伴わない。メタファーとしての「a world」という語法については#不定冠詞の語法を参照。
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