文化的な形骸化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 04:27 UTC 版)
近年では区画整理により秋葉原駅を中心に多くの複合ビルが建設され、観光地やオフィス街に変化を遂げており、老若男女問わず訪れる街になった。秋葉原の一般化が進むにつれて、かつてオタクが通い詰めたアンダーグラウンドな店は軒並み閉店し、一般客や観光客向けのカジュアルな店が数多く並ぶようになっているが、同時期の地価上昇と東京都が推し進めたオフィス街化により、一般人が立ち寄れる店舗自体が減少している。ECサイトの普及で部品やグッズのために外出する必要が無くなったことも、秋葉原の小売店の減少に対してかなり大きく寄与している。 小規模営業店の集合体による、システム化され切らない不完全さが様々な解釈の余地を残し、客にも深い知識を求められる反面アンダーグラウンドな魅力にも繋がっていた秋葉原において、大資本が経営する分かりやすく画一的な店(特に大手家電量販店やステレオタイプな萌えを提供するメイドカフェ等)が乱立し、小規模営業店が老朽化した施設の建て替えと物件価格の高騰などにより軒並み撤退してしまったため、もはや秋葉原は文化的に形骸化したと見る向きもある。 しかし、明治時代の秋葉原は青果市場の街であり、そこから時代に合わせた変遷を続けてきたことを考えると、ある意味では秋葉原らしい変化と捉えることも出来る。なお、日本農業新聞本社が秋葉原にあるのは、青果市場(神田青果市場)がかつて存在したことに由来する。
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