支出税構想
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 02:53 UTC 版)
また所得税の構造的な欠陥を解決するものとして、1974 年に米国の税法学者アンドリュース(Andrews)が支出税を提案した。支出税(expenditure tax)とは、支出した額に応じて税額が決まる税であり、直接税である。支出に対して課税されるという点では消費税と同じであり、直接税という点では所得税と同様である。支出税は、所得ベース課税である所得税に対して、消費ベース課税である。ただし消費支出を直接の課税ベースにするわけではなく、消費に充てられる資金(消費の資金源泉)を課税ベースにする。 消費税と同じく消費(支出)に対する課税なので、日本でいうクロヨン問題も解決できる。 支出税は、包括的所得概念の所得税制度を簡素化し、公平を確保しながら、包括的 所得の捕捉困難の問題を解決する方向で議論された。
※この「支出税構想」の解説は、「フラット・タックス」の解説の一部です。
「支出税構想」を含む「フラット・タックス」の記事については、「フラット・タックス」の概要を参照ください。
- 支出税構想のページへのリンク