換気経路の種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 09:24 UTC 版)
人工呼吸器に行われる換気経路は一般に以下の3つの場合がある。 気管挿管 緊急時、または手術時における最も迅速・確実な気道確保である。しかし常に抜去事故の危険をはらんでおり、また肺炎(下記)の危険もあることから長期に及ぶ場合には気管切開に移行する。 気管切開 主に2週間以上の長期に渡る経気管による人工呼吸管理に用いられる。在宅での管理に向く。家族も訓練を受ければ気管吸引や呼吸器の操作などが出来る。死腔が少ないという利点もある。 マスク 非侵襲的陽圧換気法(英: Non-invasive positive pressure ventilation; NPPV)に対して用いられる。着脱が容易であり、睡眠時無呼吸症候群などの場合のように患者による自己管理も可能である。しかし長期に装着しつづける場合、マスクの圧迫により褥瘡を生じる。 1998年に在宅における健康保険が適用になり、患者数は年々増えている。対象となる主な疾患は、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、肺結核後遺症、神経筋疾患の順で多い。 他に特殊な状況下において喉頭穿刺などの方法がある。
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