採掘による繁栄とリン鉱石の枯渇
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「ナウルにおけるリン鉱石の採掘」の記事における「採掘による繁栄とリン鉱石の枯渇」の解説
1960年代初頭、ナウル産のリン鉱石は1トンあたりおよそ40オーストラリア・ドルで取引されており、生産量は年間100万トン近くに達していた。1968年にナウルが独立すると、ナウルはリン鉱石の採掘による収益を直接手にするようになった。採掘事業は国営化され、ナウル政府は莫大な収入を得ることとなり、1974年にはリン鉱石事業はナウルにおよそ4億5000万オーストラリア・ドルの収益をもたらした。20世紀末にはリン鉱石が枯渇すると見られていたため、大統領を務めていたハマー・デロバートは枯渇後に備えて金利や事業収入を得ることを目的に利益の多くを投資に回した。しかし放漫経営や詐欺被害、不正行為によって莫大な損失を出し続け投資のほとんどは失敗した。リン鉱石の枯渇と資産の喪失により1990年代後半から経済は破綻状態となった。
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