排尿に関わる部位
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 07:45 UTC 版)
膀胱膀胱平滑筋 膀胱上皮細胞 膀胱知覚神経 下部尿路神経 中枢排尿制御仙髄二次求心性神経細胞-側索脊髄被蓋路-中脳中心灰白質-橋青斑核複合体 青斑核α排尿中枢-視床-大脳皮質感覚野 黒質ドパミンニューロン-D1様受容体(排尿反射抑制)、D2様受容体(排尿反射亢進) 橋排尿中枢- GABA-A受容体-排尿反射の抑制 前頭前野、帯状回 下部尿路を支配する末梢神経には副交感神経の骨盤神経、交感神経の下腹神経、体性神経の陰部神経がある。3神経とも求心性、遠心性のいずれにも作用し、膀胱、尿道をそれぞれ支配して排尿を複雑に調節している。副交感神経が興奮するとアセチルコリンが放出され、膀胱平滑筋上のM3受容体に結合し収縮する。交感神経が興奮するとノルアドレナリンが放出されα1受容体を介して内尿道括約筋を収縮させ、膀胱体部ではβ3受容体を介して膀胱を弛緩させる。体性神経が興奮するとアセチルコリンが放出され、ニコチン受容体を介して外尿道括約筋を収縮させる。この膀胱括約筋の節前性ニューロンは仙髄(S2~S4)の中間外側核にある。尿道は内、外尿道括約筋からなり、外尿道括約筋の運動ニューロンは仙髄S2~S4前角にオヌフ核(onuf核)である。内尿道括約筋の節前ニューロンは胸腰髄(T11~L2)中間外側核にある。なお、排尿中枢は脳幹、橋被蓋部青斑核近傍か前頭葉、大脳基底核が関与するとされている。
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