抗うつ薬の影響の疑い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 10:17 UTC 版)
「コロンバイン高校銃乱射事件」の記事における「抗うつ薬の影響の疑い」の解説
ハリスの遺体を検死したところ、体内からフルボキサミンの成分が大量に検出された。このフルボキサミンをはじめとする抗うつ薬(SSRI)は、24 歳以下の若年者が服用した場合に攻撃性や衝動性を増長するという副作用が報告されていたため、事件との関連が疑われた。実際、精神的な不安定さを抱えていたハリスは、精神科医からフルボキサミン(製品名「ルボックス」)を処方されていた。 事件後、被害者遺族らがルボックスの販売会社(ソルベイ社)を告訴したものの、ルボックスの服用と事件との因果関係は証明されなかった。ただし、米国内では裁判を通じてルボックスに対する風当たりが強くなり売り上げも激減し、2002年より販売中止となったが、数年後販売が再開された。日本においても附属池田小事件の犯人がSSRIを服用していたことが報道されている。
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