打撃法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 23:13 UTC 版)
鉄を石にぶつけて火花を発生させ火口(ほくち)に点火する方法。燧石のような硬い石と鉄片(古くは黄鉄鉱や白鉄鉱のような硫化鉄鉱石)を打ち合わせて火花を飛ばし、それを消し炭などに点火する。熟練すればカチッと一瞬の打撃で火口に点火し火種ができるが、火口が湿っていたり、石の角が摩滅して丸くなっていたりするとなかなか点火しない。 19世紀になると、より火花を出しやすいフェロセリウムを使用した物が発明され、ライターの点火部や野外点火器具のメタルマッチ等に使用される。 なお、金床に置いた鉄をハンマーで数十回打撃を加えると発熱し、これに硫黄や付け木を当てると発火する(打撃蓄熱)。この打撃蓄熱は電熱線などとともに物理変化による方法に分類されることもある。
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