フェロセリウムとは? わかりやすく解説

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フェロセリウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/28 09:36 UTC 版)

フェロセリウムの使用例

フェロセリウムは、セリウム合金。表面が荒い物で高速で擦ると、3,000 °C (5,430 °F) の火花を発生する。これはセリウムが持つ 150~180 ℃という低着火温度を応用したもので、発火合金として使用される。

1903年に、化学者カール・ヴェルスバッハがフェロセリウム発火石の特許を取得し、Auermetallという商品名で販売したのが知られている。

これを使用した製品に火打ち石と合わせて用いるロッド(ferro rods, spark rods)や、火打ち石の機能もセットとなり片手で扱える製品(flint-spark-lightersː溶接現場で多用、flint lighter)[1]などがある。ライターの部品としても使われる。(フリント式ライター)

使用中のフリントスパークライター

危険物

CAS登録番号:69523-06-4、GHS分類では、可燃性固体として危険物指定されている。 『 国連番号 』は、UN1323(クラス4.1(可燃性物質)容器等級 II)に分類されているため、輸送する際には定められた容器や方法を用いなければならない[2]

用途

ライターのフリントキャンプなどのファイアスターター、ガス溶接の現場などで使用される[3]

燃料を必要とせず、低温、高所でも使用できるので、登山に向く。[4]

出典

  1. ^ MacWelch, Tim. “The Best Spark Rods (And How To Use Them)”. October 6, 2022閲覧。
  2. ^ 職場安全サイト(フェロセリウム)-(厚生労働省
  3. ^ Klaus Reinhardt and Herwig Winkler in "Cerium Mischmetal, Cerium Alloys, and Cerium Compounds" in Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry 2000, Wiley-VCH, Weinheim. doi:10.1002/14356007.a06_139
  4. ^ naka350z (2021年12月2日). “使い勝手抜群でおすすめな着火器具 フリントライターの使用レビュー”. なかちんのアウトドア活動記. 2025年1月28日閲覧。

関連項目




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