手術成績
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/17 18:16 UTC 版)
左心機能低下を伴う虚血性心疾患に対し「CABG+内科治療+左室形成術」と「CABG+内科治療」を比較した多施設ランダム化比較試験(STICH)において、左室収縮末期容積は減少するものの生命予後や症状等の点で差異はないという結果が2009年に示された。この報告により高度左室機能低下を伴う虚血性心疾患の全例に左室形成術を行う合理性は失われたが、比較的大きな心室瘤を有する例や心室容積が大きい症例で切除範囲に十分な壊死・瘢痕組織が含まれる場合等では左室形成術が有効である可能性は残されていると考えられている。 術式別では、多くの検討では長期生命予後に差は無いとされており、差が出たとする報告でもその差は僅かであった。しかし心内パッチによる再建ではより重症例が含まれるので、長期成績に差が無いことは心内パッチ再建法の優位性を示すとの主張もある。
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