戯曲の顛末
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 00:26 UTC 版)
「そして誰もいなくなった」の記事における「戯曲の顛末」の解説
童謡には歌詞が2通りあり、1つはフランク・グリーン作詞の「首を吊る」で、もう1つはセプティマス・ウィナー作詞の「結婚する」である。小説ではフランク・グリーンの歌詞が登場しているが、登場人物であるヴェラ・エリザベス・クレイソーンも2パターンの歌詞があることは認識している。 クリスティはこの2つの歌詞を利用して、自身が手がけた戯曲では小説と異なり生存者が存在する結末とした。舞台で登場人物すべてを殺すのはまずいとの配慮で結末が変更されたとされている。戯曲では最後に残ったヴェラに対して首吊りロープを準備したウォーグレイヴが登場し、事件の中で惹かれ合うようになったロンバードを疑心暗鬼の末に殺害した罪悪感を盾にヴェラに自殺を促すが、実はヴェラはロンバードを殺すことができず、愛し合うヴェラとロンバードを見て、ウォーグレイヴは計画の失敗を悟って自決するストーリーになる。映像化された幾つかの作品も戯曲版を基にしている。
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