戦略は組織に従う
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/03 06:49 UTC 版)
「イゴール・アンゾフ」の記事における「戦略は組織に従う」の解説
「組織は戦略に従う」はアルフレッド・チャンドラーが著書 "Strategy and Structure”(1962年)においてデュポン、ゼネラル・モータース、スタンダード石油ニュージャージー、シアーズ・ローバックの四社の経営史を調べて導き出した命題である。 一方でアンゾフは、自らがランド研究所で経験した組織の近視眼的な態度やロッキード社で経験した経営者の多角化への理解の無さを知ったことから、組織は従来の経営への慣れや変化への抵抗が強ければ最適な戦略を策定できなかったり、策定した戦略を遂行できなかったりすることがしばしばあると捉えていた。そのためアンゾフはチャンドラーの業績に敬意を持ちつつ、組織学習と組織能力の向上があってこそ環境の変化に対応した最適な経営戦略がとれるということを『戦略経営論』(1979年)のなかで「戦略は組織に従う」(Strategy follows structure)という逆の命題でもって唱えた。
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