成立時期・場所・目的
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/25 00:57 UTC 版)
「エフェソの信徒への手紙」の記事における「成立時期・場所・目的」の解説
もしパウロが著者であるとするなら、パウロが最初にローマで投獄された時期に書かれたということになる。すなわち紀元62年ごろ、パウロがエフェソの指導者たちとミレトスで別れてから4年後のことになる。最初に触れたように『コロサイの信徒への手紙』などと異なり、『エフェソ書』は護教的(正しい教えを守ること)な目的で書かれたものではない。『エフェソ書』は(あるいは小アジアの複数の教会に送られた可能性もあるが)パウロの教えのまとめ的なものである。主なテーマはキリストに従うものの共同体をつくることが父なる神の意志に沿うものだということである。 ローマ書ではパウロはイエスの義による義化という視点から描いているが、『エフェソ書』ではキリストとの一致という視点が重視されている。
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