慈願寺_(八尾市)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 慈願寺_(八尾市)の意味・解説 

慈願寺 (八尾市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/23 02:08 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
慈願寺

山門
脇に「信願房開基」の碑がある
所在地 大阪府八尾市本町3-5-5
位置 北緯34度37分36.66秒
東経135度35分50.65秒
山号 福井山
宗旨 浄土真宗
宗派 真宗大谷派
本尊 阿弥陀如来
創建年 1280年弘安3年)
開基 那須資村信願房法心
札所等 二十四輩
文化財 本堂・山門ほか(登録有形文化財)
法人番号 9122005002208
テンプレートを表示
本堂

慈願寺(じがんじ)は、大阪府八尾市本町にある真宗大谷派寺院である。

歴史

親鸞の東国布教の際、那須資村が帰依して信願房法心と号した[1]二十四輩のひとりでもある法心は、下野国那須郡志賀崎に念仏道場を開き、これを慈願寺と名付けた。その後、法心は親鸞とともに上洛し、終始親鸞に仕えた。親鸞の死後、親鸞の遺命を受けて河内国渋川郡久宝寺村に建立された[1]のが当寺である。本願寺の東西分裂期に顕証寺と対立し、江戸時代初期に旧大和川(現在の長瀬川)東岸の若江郡八尾へ移転した[2]

  • 1280年弘安3年)、信願房法心により建立。
  • 1470年文明2年)、蓮如久宝寺村にて布教活動を開始。当寺を中心とする久宝寺寺内町が形成されて行く。
  • 明応年間、当寺住職の法円の協力を得て、蓮如が久宝寺村に西証寺(後の顕証寺。久宝寺御坊)を建立。
    • 以降、久宝寺寺内町の中心は顕証寺に移り、慈願寺は顕証寺の世話寺として貢献する[2]
  • 1580年天正8年)、石山合戦講和に際して教如の抗戦派に与し、顕如の講和派に与した顕証寺と対立する。
  • 1602年慶長7年)、本願寺東西分裂に際して大谷派に属し、本願寺派に属した顕証寺との関係がさらに悪化する。
  • 1606年(慶長11年)11月、久宝寺村を支配する顕証寺および安井氏に対抗して、森本行誓ら17人衆とともに久宝寺村を出る[2]
    • このとき久宝寺村の慈願寺は破却されている。
    • 移転先の八尾(現在の八尾市中心部)は当時まだ荒地で、この移転集落が後に八尾寺内町となる。
  • 1607年(慶長12年)3月、教如によって八尾に大信寺(八尾御坊)が建立され、本願寺の院家として八尾御坊の役寺を務めた[1][2]
    • このとき移転集落は若江郡寺内村と称するようになった。
  • 1660年万治3年)、大信寺が現在地に移転した際に、大信寺の南隣に再建される。
  • 1814年文化11年)、本堂を焼失。
  • 1817年(文化14年)、本堂再建。
  • 2006年平成18年)、本堂、山門など境内の建築物が登録有形文化財に登録された[1]

文化財

登録有形文化財
  • 本堂
  • 鐘楼
  • 太鼓楼
  • 経蔵
  • 手水屋
  • 表門及び築地塀
  • 脇門及び築地塀
八尾市指定文化財
  • 慈願寺所蔵絵画資料
  • 慈願寺文書

行事

お逮夜市(おたいやいち)
毎月11日と27日に旧八尾寺内町一帯で開かれる露店市。27日は親鸞のお逮夜であるが、11日は信願房法心のお逮夜という説がある。

所在地

大阪府八尾市本町3-5-5

交通アクセス

脚註

  1. ^ a b c d じがんじ 慈願寺 - 八尾市観光データベース”. 一般社団法人 八尾市観光協会. 2014年10月30日閲覧。
  2. ^ a b c d 八尾市史,1958(昭和33)年発行,(18/40)”. 2014年10月30日閲覧。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「慈願寺_(八尾市)」の関連用語

慈願寺_(八尾市)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



慈願寺_(八尾市)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの慈願寺 (八尾市) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS