態度価値
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/16 07:56 UTC 版)
![]() | この記事のほとんどまたは全てが唯一の出典にのみ基づいています。(2014年12月) |
態度価値(Einstellungswerte)は、ヴィクトール・フランクルの用語。
フランクルによれば人間が実現できる価値は創造価値、体験価値、態度価値の3つに分類される。
創造価値とは、人間が行動したり何かを作ったりすることで実現される価値である。仕事をしたり、芸術作品を創作したりすることがこれに当たる。
体験価値とは、人間が何かを体験することで実現される価値である。芸術を鑑賞したり、自然の美しさを体験したり、あるいは人を愛したりすることでこの価値は実現される。
態度価値とは、人間が運命を受け止める態度によって実現される価値である。病や貧困やその他様々な苦痛の前で活動の自由(創造価値)を奪われ、楽しみ(体験価値)が奪われたとしても、その運命を受け止める態度を決める自由が人間に残されている。フランクルはアウシュビッツという極限の状況の中にあっても、人間らしい尊厳のある態度を取り続けた人がいたことを体験した。フランクルは人間が最後まで実現しうる価値として態度価値を重視するのである。
参考文献
- 『それでも人生にイエスと言う』 山田邦男、松田美佳訳 春秋社、1993年、188頁-199頁(訳者による解説)。
関連書籍
- 『ロゴセラピー 人間への限りない畏敬に基づく心理療法』(草野智洋・徳永繁子訳、赤坂桃子 翻訳協力、新教出版社、2024年)エリーザベト・ルーカス、著者はウィーン大学でフランクルに師事した一番弟子。元南ドイツ・ロゴセラピー研究所長
態度価値
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 10:09 UTC 版)
自分に与えられた運命に対してどういう態度をとるか[要出典]。それによって実現されてゆく価値のこと[要出典]。人生には、生まれつき決まってしまっている一種の「宿命」のようなものもあり、「運命」とも言えるものもあり、また生きている最中にはさまざまなことが起きる[要出典]。このような「与えられたもの」に対してどういう態度をとりながら生きるかによって、その人の人生の真価がわかる、とフランクルは述べる[要出典]。そして、この態度価値だけは、(前述の二つの価値とは異なり)人がいかなる苦境に追い込まれ、さまざまな能力や可能性が奪われても、実現の可能性がたたれることはない、と述べる[要出典]。つまり、この価値をもってすれば、人は息を引き取るその瞬間まで、人生から意味が無くなることは無く、「人生の意味」は絶えず送り届けられ、発見され、実現されるのを待っている、ということになるのである。
※この「態度価値」の解説は、「人生の意義」の解説の一部です。
「態度価値」を含む「人生の意義」の記事については、「人生の意義」の概要を参照ください。
態度価値と同じ種類の言葉
- 態度価値のページへのリンク