感謝介入法と親切介入法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 16:11 UTC 版)
感謝介入法 人を3つのグループに分け、それぞれのグループの各人に次のようなことを記録することを課題として与える。 第1グループには「最近1週間のうちに感謝したこと」。 第2グループには「面倒に思えたこと」。 第3グループには「起こった出来事」。 この実験を開始して9週間後に調べてみると、満足度が最も高かったのは、第1グループ、すなわち最近1週間のうちに感謝したことを記録しつづけたグループであった。このグループの人々は他のグループに比べて健康状態も良好である、という結果が出た。このような手法を感謝介入法という。 親切介入法 人を2つのグループに分け、それぞれのグループに次のようにさせた。 片方のグループの人には、誰かに親切を行なって、かつ、それを記録するように指示する。 もう片方のグループの人には、特には親切は行わせない。 これを親切介入法と呼ぶ。この介入の1ヶ月前と1ヵ月後の幸福感を調査したところ、誰かに親切を行い、それを記録したグループのほうが幸福感が高かった。 「感謝しましょう」「ひとに親切にしましょう」といったことは、古来、多くの宗教や道徳などで説かれていることであるが、こうしたことには実は深い道理があり、感謝された側の人や親切にされた人を幸せにするだけでなく、感謝している当人や親切を行っている当人にも直接的に幸福をもたらしていることが、実証的な科学の方法でも証明されるようになってきているのである。
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