情報の検出と画像処理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/02 03:01 UTC 版)
「走査型電子顕微鏡」の記事における「情報の検出と画像処理」の解説
電子線が試料に当たると、二次電子の放出など様々な現象が起こる。試料から発せられるこれらの信号は検出器で検出され、光電子増倍管による増幅を経てCRTに送られる。CRTでは信号量の違いによりその輝度を変調する。TEMの場合は電子線を蛍光板に当てて蛍光を直接観察するが、SEMでは輝度変調信号の処理結果が像としてディスプレイに表示され、これを観察することになる。SEMの像表示は内部処理を経ているぶんだけ時間差があり、観察点の移動や倍率変更がタイムラグを伴うという欠点がある。逆に信号処理を調節することで、加速電圧などの観察条件を変更せずに観察像の輝度やコントラストを変えられるというメリットがある。 二次電子は等方的に発するので電界をかけて収集し、電荷量を輝度とする。画像の見え方は、入射ビームに対して垂直な面ほど輝度が低くなり、また、とがった部分ほど輝度が高くなる(エッジ効果)。
※この「情報の検出と画像処理」の解説は、「走査型電子顕微鏡」の解説の一部です。
「情報の検出と画像処理」を含む「走査型電子顕微鏡」の記事については、「走査型電子顕微鏡」の概要を参照ください。
- 情報の検出と画像処理のページへのリンク